シネマで死ねない

語ることについて語るときに僕の語ること

下の下という暴力、中の下という喜劇、上の下という悲劇の話

さいきん、でんぱ組.incというアイドルにはまっている。


【生きる場所なんてどこにもなかった】でんぱ組.inc「W.W.D」Full ver. - YouTube

ちなみにヒャダインさんの曲!ヒャダインさんはアイドルのキャラソン巧いと思う。

で、この曲中毒性があって何回も聴いたり、あとナタリーの特集記事

ナタリー - [Power Push] でんぱ組.incこれが私の生まれてきた理由「W.W.D / 冬へと走りだすお!」インタビュー 

読んだりしてでんぱ組とはなんぞやというバックグラウンドを知ったりして、曲聴きながら泣いたりもしたんだけど、ふとこれは例のアレではないかと思ったんです、そう

 

暴力。

 

こちらを圧倒して何も言えなくしてしまうもの。

 

 

 

どん底も経験してんだ、夢を見たっていいじゃん!

って言われたら言い返せない、言い返したらだめという雰囲気になる。

不幸自慢とまではいかなくても、トラウマの話、過去の話って相手を黙らせるにはうってつけ。

非モテとかこじらせとか非リアとかを自称するの人最近多いけどまさにこれだよねーと。下の下ですって自分から言うことは力になる。

人からこいつ下の下だなって思われるのは致命傷なのに

自分から言えば武器に出来る。

 

ではでは他のカーストはどう表せるだろうかと考えところ、

まあここで言ってるのはスクールカーストの話なんだけど

表題

下の下という暴力、中の下という喜劇、上の下という悲劇

ということになった。他のカースト?知らんがな。

 

中の下についてはもう中の下映画代表の『川の底からこんにちは』で語り尽くされているんだけど、見ててほんとに愉快というか痛快というか。ライムスター宇多丸さんがシネマハスラーで語ってたけど、


1/3【宇多丸】川の底からこんにちは 批評 平成22年5月29日 - YouTube

リア充でもないし不幸自慢にも参加できない。だから開き直って頑張るしかない、その姿が愉快。平均以下なんだから自慢できる能力も語れる不幸もないから自分でなんとかするしかない、そいういう感じ。

 

上の下の話。頑張っちゃってて見下される。

これを悲劇と言っているのは皮肉とか嫉妬もあるかもしれない。スクールカーストの上位グループってキラキラグループな感じで、遊んだりして所謂学生生活充実してますタイプ。その中でもトップの人たちは努力をするでもなく自然に上位に立っている、あるいはその努力をしていても絶対に表に出さないのか。上の下っていうのはそういうタレントがないのに、上位でいなければいけないと頑張ってしまっている人たち。中下位グループを見て安心したいがために頑張って頑張って才能がある人達の仲に入ろうとするイタい印象。下位グループと絡むことは恥だとか考えたりしている人もいる。んでかえってあるがままを受け入れている中下位グループから影で馬鹿にされている。

 

 

自分はというと、高校時代は上位グループではなかったし、よく見積もって中の上、あるいは中の中という一番お気楽に楽しめる階層に属していたと思う。あんまりカーストに属していなかったのかもしれない。いろんな階層の人と隔て無く仲良くしてたし可愛がられてたと思う。いじられキャラってお気楽でいいですね。

 

まあざっとはこんな感じ。スクールカーストといえば桐島ですが、

原作と映画違いすぎて面白かった。作り手の世代の差もあるのかな。