シネマで死ねない

語ることについて語るときに僕の語ること

2012年01月#maricartまとめと一行感想文

2012年はいっぱい映画を観ていっぱいアートに触れたいなと思います。究極のジェネラリスト目指してもいいかもしれません。

 

前に外国人のおばさんと映画はアートか否かという話をしたことがあります。自分としては映画は立派なアートです。理由は巧いこといえないけど自分の中ではアートの括りなのです。他の人にとってはどうなのでしょうか?あまり気になりません。

 

 

 

①120108 ブリヂストン美術館 [パリへ渡った「石橋コレクション」1962年、春]

http://www.bridgestone-museum.gr.jp/exhibitions/

開館記念日で無料で入れたので行って来た。思えばこれが美術館熱の始まりだった。私立の美術館にも関わらず「これは!」という絵が多数あった。特にモネの「黄昏、ヴェネツィア」に惹きこまれ、ルノワールの「すわるジョルジェットシャルパンティエ嬢」には感動した。1900年頃の西洋画に影響を受けた日本画が自分の好みに合うということにも気づいた。

 

②120108 森アーツセンターギャラリー [没後150年 歌川国芳展]

http://kuniyoshi.exhn.jp/

入場者が半端無く多く疲れはててしまった。先に開国後の日本の絵を見ていたために、それらとの根本的な違いにただただ驚いていた。また、当時の浮世絵の役割に面白さを感じた。

 

③120108 森美術館 [メタボリズムの未来都市展]

http://www.mori.art.museum/contents/metabolism/minute/index.html

ずっと丹下健三のターンだった。メタボリズムがただの建築の一種ではなく、社会のあり方の思想の一つであるということが伝わってきた。今のところ今年№1の展覧会であった。個人的にはこんな未来都市になってほしい。

 

④120109 東京都現代美術館 [ゼロ年代のベルリン ―わたしたちに許された特別な場所の現在]

http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/128

これは結構好きなメディアアートが多く、ちょっと意味のわからない作品も多かったが、現代アート特有の心がざわざわする感じを大いに味わわせてくれた。

 

⑤120109 東京都現代美術館 [建築、アートがつくりだす新しい環境―これからの“感じ”]

http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/129

建築模型って見るのは楽しい、絶対造りたくはないけども。

 

⑥120110 森美術館 [メタボリズムの未来都市展](2度目)

 

⑦120114 国立近代美術館 [ぬぐ絵画ー日本のヌード1880-1945]

http://www.momat.go.jp/Honkan/Undressing_Paintings/highlight/index.html

このサイトが遊び過ぎでそれだけでも楽しい。日本画における裸婦の描かれ方の変遷を丁寧に説明してくれていた。これについてはもっと細かく書きたい。

 

⑧120118 Bunkamuraザ・ミュージアム [フェルメールからのラブレター展]

 http://vermeer-message.com/

17世紀のオランダにおける手紙、をコンセプトにしたかったのか、ただただフェルメールの絵を魅せたかったのかはっきりしなくて中途半端な印象。個人的には繊細な絵はあまり好きではないのでこの時代の絵は好みではない。近くで見ていたおばさんが「フェルメール絵がうまいよね」的なこと言ってて苦笑しまくった思い出。

 

⑨120118 「宇宙人ポール」@シネクイント

http://www.cinequinto.com/library/120127.html

小ネタが多そうだったんだけど洋画とかあまり観てないから分からなくて残念だった。もっと常識レベルには古い映画を観たい。

 

⑩120118「ヒミズ」@シネクイント

http://himizu.gaga.ne.jp/

去年の秋くらいからずっと楽しみにしてた作品。二階堂ふみのかわいさと狂気がいい。これについても細かく書きたい。

 

⑪120121 国立新美術館 [野田裕示 絵画のかたち/絵画の姿]

http://www.nact.jp/exhibition_special/2011/noda/index.html

会館5周年で無料会館だったので行って来た。一番苦手なタイプのアヴァンギャルドさだった。

 

⑫120128 国立西洋美術館 [プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影]

http://www.goya2011.com/outline/index.html

評価される絵にはそれなりの理由がある、と感じた。「着衣のマハ」には風格があった。素描がシニカルで細かく見ると面白かった。

 

 

感想がだんだんと適当になるけど、以上こんな感じ。海外の美術館は大きくて、作品も多いし、いっこいっこが重いし、すぐに食傷気味になるけど、日本の美術館はいくら行っても満足できませんね。このへんの違いについても書いてみたい。

 

今月はDOMANIとグランブーケとメディアアート芸術祭あたりを見に行きたい。

映画は特にこれといってないけど余裕があればSHAMEとか観たい。