シネマで死ねない

語ることについて語るときに僕の語ること

不幸なユイちゃん推しが「あまちゃん」紅白バージョンに思うこと

紅白を見ていて、無性に嬉しかったけど
悲しいことがあったので書く。

あまちゃん最後の方は完全に百合ドラマだと思ってて、
あきちゃんとユイちゃん同じくずぶん先輩を好きになるんだけど、結局、最後はお互いが最優先というかで。
百合ドラマっていう表現はしてるけど、高校生くらいの女どうしの友情ってそういうところがあったりする。



あまちゃんの復興編で、
震災時に電車に閉じ込められ、これまで何度も東京行きを阻まれてきたユイちゃんが更に絶望するほど東京への道を絶たれて
「あきちゃんがきてよ!」
なんて言ったり
東京でうまくいかなくて田舎で可愛がられて、東京でアイドルをやるものの田舎に帰ってきたあきちゃんが
「ユイちゃんにここが一番いい場所だって教えるために」
東京から帰ってきたり
そういうなんだかんだあって2人の友情が最高!ってなってからのあのラストなわけです。
2人でならその先(トンネルの先)=東京に走っていけるというラスト。あさイチの受け曰く
春子さんにとっての田舎嫌いの象徴、つまり東京行きの象徴である堤防を強く蹴りつけながらも、2人でこれからも田舎に強く立ち続けるというラストシーン。

2人であること、1人ではあまちゃんでも、2人でならこれからも走っていけそうな感じが肝だと思っていたのです。

ところが、今日の紅白。

何簡単に東京に出てきてんだよって話です。
あきちゃんに呼ばれたのは確かですが、やっぱりユイちゃんには東京に来てほしくない。来るなら2人で一緒に来いよ!と思ってしまう。ユイちゃんの被った不幸とか自業自得な部分とか、あきちゃんのあの優しさとか残酷さとか全部ひっくるめて2人で乗り越えて一緒に来てほしかった。そのへんはなんか裏切られたなーと思う。

あまちゃんへの思い入れは強くて、スピンオフはいいけど続編は作ってほしくない。あの人たちのあの頃の日常はもっと見たいけど、時間はあそこで止まっていてほしい。157話とか蛇足じゃんと思う。


でも、あのあまちゃんの出演陣が好きすぎて、彼らが再び揃って一緒にいるの見るだけで幸せだったりするのです。

あまちゃんの中で語られるアイドル論とかすごく好きだし、自分の中ではあのドラマがアイドルそのものな存在だし、ほんと良い作品に巡り会えて、オンタイムで実況とかして楽しめたなーと思う。
2014年は能年玲奈橋本愛も主演級の映画とかあるけど、やっぱり今年にこのあまちゃんをしっかり見たことでそれらの作品もより楽しめるんだろうと期待してます。